タイヤに空気を入れる
空気を入れるだけだから簡単。だけどとても大事なメンテナンスだ。
タイヤがぺちゃんこで明らかに空気が不足しているママチャリをよく見かける。
これはパンクや走行性能の低下に繋がるから、ブロンプトンに限らず定期的に空気を入れたい。僕は空気が充分に入っていないままデコボコの山道を走ってパンクさせてしまったことがある。空気を入れるよりパンク修理のほうがはるかにめんどうだ。
簡単なメンテナンスなんだけれど、タイヤごとに「最低どれだけ空気を入れたらいいのか/最高どこまで空気を入れていいのか」が決められているというのは知っておいてほしい。
タイヤの側面に「psi」や「bar」という単位で空気圧が書かれていることが多い。
たとえばブロンプトンによく付いているシュワルベのマラソンレーサーというタイヤなら65〜110psiと表記されているから、この範囲で空気を入れるのが適正ということになる。
空気が足りなくてタイヤがぶよぶよだとパンクの原因になるし、空気を入れすぎるとタイヤが硬くなりすぎて乗り心地が悪くなったりする。僕は地面のデコボコを軽く吸収してくれるような、低めの空気圧が好みだ。
どの空気入れを買えばいいのか
ここで疑問になるのがどうやって空気圧を測るのかだろう。
空気圧を測るエアゲージと呼ばれる小さな道具があるけれど、空気圧計測機能付きの空気入れのほうがお手軽でいいと思う。これは空気を入れながら空気圧を表示してくれる一石二鳥な空気入れだ。
僕は日本メーカーのパナレーサーの空気入れを使っている。
ブロンプトンに乗っていると「米式バルブから仏式バルブにした」なんて聞くことがあるかもしれない。
これはタイヤチューブの空気を入れる口の形状のことで、米式バルブには米式の空気入れが、仏式バルブには仏式の空気入れが必要だ。けれどこのパナレーサーの空気入れは米式にも仏式にも対応しているから、よくわからなければこれを買っておけばいい。
チェーンに油をさす
通常、チェーンにはオイルの膜がある。黒くてベタベタして洗ってもなかなか落ちないアレだ。
けれど日々ペダルを漕いでいるといずれ膜が切れてしまう。すると走行性能の低下やチェーンの錆、消耗につながり、場合によってはチェーンを丸ごと交換するハメになる。
そうならないために定期的にチェーンに注油しよう。
やり方はチェーンオイルとして販売されている商品をチェーンにつけるだけ。
スプレータイプと一滴ずつ垂らすタイプがある。どちらでもいいけど、オイルがタイヤやブレーキにつかないように注意しよう。
パーツの緩みチェック
ハンドルやブレーキ、サドル、リアキャリアなど目に付くパーツを揺すってみて、グラつきがないか定期的にチェックしよう。たとえば下り坂でブレーキレバーが外れたら危険だ。
あとブロンプトンで大事なのはヒンジクランプだ。
ヒンジクランプとは折りたたむときにクルクル回すあのパーツのこと。
もし緩んでいたら走行中に勝手に折りたたまれて事故になる危険がある。